こんにちは。 ワインファンは先日、4月12日~14日まで東京ビッグサイトで開催された「ワイン&グルメ ジャパン2023」に行ってきました!
展示会は12年間行われてきたそうですが、今回はワインの国際見本市、ProWein(プロワイン)との初コラボレーションということで、会場に着く前から期待感が高まっていました。
プロワインは毎年3月にドイツ・デュッセルドルフで行われる世界最大級の国際ワイン・アルコール飲料の専門見本市です。
さらに、来年2024年からは「ワイン&グルメ ジャパン」がリブランディングされ「ProWine 東京」として正式にスタートが決まっているそうです。
世界的なワインの見本市が日本でも開催される…… こちらも楽しみですね!
ProWine 東京の開催を来年に控えた今年の「ワイン&グルメ ジャパン2023」の様子を日本未入荷ワインを含めてご紹介していきます。 ぜひチェックしてみてくださいね!
日本未入荷ワイン① kristancic(クリスタンチッチ)/ スロベニア
最初にご紹介するのは、日本未入荷のワイナリー、スロベニアのクリスタンチッチです。
皆さまはスロベニアがどこに位置しているかご存じでしょうか。
北にオーストリア、南にクロアチア、東にハンガリー、西にイタリアが隣接している中央ヨーロッパの国です。当然ながらワイン造りの歴史も長く紀元前から続いています。
今回ご紹介するワインの生産者・クリスタンチッチはスロベニアのワイン産地として有名な地域のひとつ、プリモルスカ地域のゴリシュカ・ブルダ地区の中心にあります。
イタリア北東部のフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州と国境を接している地域で、呼び名は異なることもありますが、ブドウも同種のものが多く栽培されています。また、フリウリ同様オレンジワインの生産も盛んな地域です。
日本ワインフェアー初出展ということで、さっそく試飲してみました!
写真左はシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られているヴィンテージスパークリングワイン。 ひとくち飲んですぐに「おいしい」と感じられました!
ブドウ品種はシャルドネ90%、レビュラ10%(伊:リボッラ・ジャッラ)で構成されていて、さわやかな柑橘系のアロマとエレガントさを持ち合わせています。
左から2番目はシャルドネ100%。ステンレスタンク熟成ながら、すっきりしすぎず、芳醇なアロマとスパイスのニュアンスが感じられるバランスのいい1本。
左から3番目はレビュラ100%。生き生きした酸が特徴的な品種でもありますが、口当たりは軽やかで飲みやすい。 レモンやリンゴなどの香りも心地いい◎
写真右はマルヴァジア100%のオレンジワイン。 リッチで複雑な味わいはさすがオレンジワインの生産地といった感じです。このアートワークシリーズは今回の展示会で初お披露目。 いただけてよかったです!
スロベニアのワインは価格と味わいのバランスがいいので、日本でももっと知られて愛好家が増えるといいなと思いましたね。
日本未入荷ワイン② Weingut Hauck(ヴァイングート ハウク)/ ドイツ
続いての日本未入荷のワイナリーは、ドイツ最大のワイン産地ラインヘッセンから、ハウクをご紹介します!
会場には日本人スタッフの方もいらっしゃったので、展示会最終日にもかかわらず、終了時間間際まで多くの人でにぎわっているブースでした。
ワインはほとんど試飲させていただいたのですが、すべてがおいしく、ドイツらしさも感じられました。 誤解のないように言っておくと、ドイツらしさ=甘い(白ワイン)ではないですよ。
現代的…… と表現するのが正しいのかわかりませんが、赤も白も辛口ながら繊細で品質が高く、洗練されている印象でした。
ハウクは自社のオンラインショップがあるのですが、価格がとってもリーズナブル! もし日本に輸入されることになれば当然、わたしたち消費者への販売価格はもっと値が張りますが、それでも十分納得の価格になるのでは? と予想しています。
日本の人も好きな味わいだと思いますので、気になるインポーターさんはぜひチェックしていただけると嬉しいです!
展示会終了間際にハウク社から来日していたハインツさんに「好きなの1本あげるよ!」とお声がけいただき、さんざん迷ったあげくピノ・グリをいただきました。
リースリングやシュペート・ブルグンダー(ピノ・ノワール)も捨てがたかったのですが、このメディアを読んでくれている皆さまにご紹介したいなと思い、世界的にも人気のある品種ピノ・グリを選びました。
カジュアルでジューシー。 気楽に楽しめるデイリーワインなのがこのピノ・グリのいいところ。 リンゴ、洋ナシ、シトラスの香りが心地いい! 好きにならずにいられない1本です!
日本ワイン① 楠わいなりー / 長野県
日本のワイナリーさんのブースにも立ち寄らせていただきました!
読者の皆さまの日本ワイン愛を常日頃から感じているので、筆者の独断ではありますが、いい日本ワインに出合ったら、積極的にご紹介していきたいと思っています!
試飲したワインのなかで特に印象に残っている白ワインが「日滝原 2022」でした。 セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%のブレンドですっきりしているのにやわらかく、香りもいいです。
どうしてこのブレンドにしたのか、代表取締役の楠さんにお伺いしたところ、日本食に一番合うことを考えた結果だそうです。
正直、こんなにおいしい日本ワインが3,000円台なんて買いだなと思いました(※小売希望価格(税込)3,531円)。
また、写真右の「ピノノワール2020 スペシャルキュヴェ」は今年のサクラアワード(1)でダブルゴールドとベストジャパニーズワインを受賞! 味わいはもちろん優美なラベルが目を惹くので、大切な人への贈り物にも選びたいですね。
(1)ワイン業界で活躍する女性が審査を行うワインコンペティション
「ピノノワール2019」もほどよい熟成感が出ていて、個人的に好みの飲み頃でした。 楠さん曰く、この土地のピノ・ノワールは比較的早くから熟成感を楽しめるそうです。
楠さんはオーストラリアでワイン醸造とブドウ栽培を学んでいた経験もあり、お話させていただいたなかで、しっかりした哲学をお持ちの方だなと感じました。
以下は楠わいなりーさんのWebサイトからの引用ですが、素敵だなと思います。 思わずにっこり…… 幸せなワインですね。
北信州の土地と気候に適した栽培方法で、自然の恵みを最大限取り込んだ葡萄からのワインづくりを目指しています。健康的な葡萄からできた、高品質で本物の、優しくて上品なワインを追求しています。日本の食事にもよく合う、思わずにっこりしてしまうワインです。
日本ワイン② NIKI Hills Winery / 北海道
展示会の最後に立ち寄らせていただいたのが、「道産ワイン懇談会」のブース。 そこで筆者あこがれのワインと対面しました!
それは、NIKI Hills Winery(ニキヒルズワイナリー)のワインです。 NIKI Hills Wineryといえば、デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズ(2)で日本初の金賞を受賞した赤ワイン「YUHZOME」や、フラッグシップの「HATSUYUKI」など北海道ワイン好きなら一度は飲んでみたいと思うラインナップがずらり。
(2)イギリスのワイン雑誌が主催する世界最大級のワインコンペティション
■ デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズについてはこちらの記事でも!
終了時間も迫っていたので、説明よりも先に「イチオシのワインを試飲させてください」とお願いし、新ヴィンテージのお披露目を控えていた「NEIRO」を試飲させていただきました(※現在、新ヴィンテージ2022はリリースされています)。
品種はバッカス。 はなやかでフルーティーな香りと飲みやすいボリューム(アルコール10%)で、ワイン好きからワイン初心者まで気軽に楽しめる味わいが魅力的。 そこに北海道の澄んだ空気感がふわりと加わり、テロワールが感じられるワインになっています。
うれしいことに、5月10日から新宿髙島屋で開催される「初夏の大北海道展」でも販売されるそうですので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
大盛況のうちに閉幕
「ワイン&グルメ ジャパン2023」は3日間で53,000人を超える来場者を記録し、盛況のうちに閉幕。日本を含む世界13の国と地域から106社の出展があったそうです。
せっかくなので、その他にも立ち寄らせていただいたワイナリーさんを写真でチラっとご紹介!
おまけ、グルメブロックの盛り上がりはすごかったです……!
気になるワインはありましたか? ほんの一部のご紹介でしたが、これからもイベントなど皆さまの参考になるような情報をお伝えしていきます。
それでは、よいGWをお過ごしください!
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