長野県ワイナリーツアーレポ! 千曲川ワインバレーでプレミアムな日本ワインを堪能!

こんにちは。 ワインファンです!
先週9月23日は「長野県ぶどうの日」でした。

JA全農長野が長野県産のぶどうを食べるきっかけを作り、そのおいしさを多くの人に味わってもらうのが目的で制定した記念日なんです。

そこで、ワインファンでは、長野県産のワイン用ブドウから造られた長野ワインをおすすめするべく、長野県のワイナリーツアーに行ってきました!

近年注目の千曲川ワインバレーのワイナリー、「マンズワイン 小諸ワイナリー」と「テール ド シエル」を訪問する小諸市役所主催のモニターツアーに参加し、その魅力を探ってきましたので、ぜひ最後までコラムをお楽しみください!

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池袋から長野県小諸に向けて出発!

今回のモニターツアーの目玉はなんといっても2001年の誕生以来、輝かしい実績を刻み続けるプレミアムワイン「ソラリス」の試飲が付いていること!

高級ワインなので、普段開栓するにはちょっとためらう……。 でも一度は飲んでみたい憧れのワインへの想いを膨らませながら、苦手な早起きをして池袋へ。

都内からのアクセスは池袋から小諸まで1本で行ける高速バスが便利ですが、今回のツアーは佐久平駅からのピックアップもあるので、東京駅から北陸新幹線で佐久平まで行くのもOK。

モニターツアーでは佐久平駅 → 小諸駅の順(帰りは逆ルート)でマイクロバスが送迎してくれます。
13:20に小諸駅を出発したわたしたちツアー参加者はまず「マンズワイン 小諸ワイナリー」へ向かいました。

半世紀の歴史を持つ老舗「マンズワイン 小諸ワイナリー」へ

長野県はワインの生産量、ワイナリー数ともに山梨県に次ぐ国内第2位の一大ワイン産地。
ツアー添乗員さんのお話によると、以前から塩尻市の桔梗ヶ原ワインバレーは有名だったのですが、近年は長野県の東に位置する千曲川ワインバレーも注目されるようになってきたそうです。

その千曲川ワインバレーの先駆けで、設立から今年で50年を迎えるのがマンズワイン 小諸ワイナリーです。

ちなみにマンズワインとは設立したキッコーマンの「マン」と旧約聖書に記された、天から人々に与えられた食べ物「マナ(manna)」に由来しているとのこと。

ワイナリーの入口付近の標高は650~700メートル。すでに空気が新鮮に感じます。

バスを降りた私たちツアー参加者はまず、ワイナリーの敷地内の庭園「万酔園」を見学。 ボルドーのシャトーのような庭園に囲まれたワイナリーをイメージして造られました。

東屋を浅間山に見立て、千曲川をはじめ長野県の位置を表しているそうです。

東屋から眺めた庭園

続いて通常は非公開の地下セラーとブドウ畑を見学します。ブドウ畑ではマンズワインが考案した設備「レインカット栽培法」を見ることができます。雨の多い日本でも最良のブドウを育てるための設備なんだそうです。

ブドウ畑には欧州系ブドウ品種が多く植えられていて、見ていて楽しかったです。 メルローやシャルドネはもちろんのこと、セミヨンやトラミナー、ドルフェンダーまで。これらのブドウから造られるワインも飲んでみたいなと思いましたね。

ブドウ畑の見学あとは、お待ちかねのテイスティングタイムです! 今回試飲したのはこちらの3種類。

ソラリス 小諸シャルドネ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2021
ソラリス 小諸メルロー 2018
ソラリス 東山カベルネ・ソーヴィニヨン 2019

ソラリス 小諸シャルドネ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2021(写真右)はソラリスのフラッグシップ白ワイン。 樹齢はすべて30年以上の古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)の畑で収獲されるブドウから造られます。
緑がかったイエローの外観、フレッシュなリンゴやレモンなどの香り、しっかりとした酸味とミネラル感が◎

ソラリス 小諸メルロー 2018(写真左)は小諸の粘土質土壌で育つメルローから生まれるエレガントなワイン。 ガーネット色の外観にブラックベリーやカシスなど黒系果実の香り、樽由来のスモーキーな香りもあわさって複雑で奥行きのあるアロマを楽しめます。

2018年はブドウがよく熟した年だそうで、日本ワインらしい繊細さや緻密なタンニンのなかにもどこか力強さを感じられるバランスのいい仕上がりになっています。

ソラリス 東山カベルネ・ソーヴィニヨン 2019(写真右)は上田市東山地区の自社管理畑のカベルネ・ソーヴィニヨンを使用しています。

スタッフの方のお話によると熟成のポテンシャルは10年くらいあるそうですが、2019年は涼しかった年とのことで、今すぐ飲んでもデリケートな味わいを十分に堪能することができます。

テイスティングルームからは眼下に広がるブドウ畑を眺めることができる

マンズワイン 小諸ワイナリーは小諸駅からタクシーで約10分ほど。 普段からアクセスもカンタンでうれしいのですが、なんと、2023年10月21日(土)は小諸駅前から無料シャトルバスが運航します!

というのも、今年の「マンズワインフェスタ 小諸」の開催が10月21日に決定したからなんです!

会員登録&事前入場登録で「ソラリス 千曲川 シャルドネ 2019」30mlの無料テイスティングクーポンプレゼント! もあるということで、気になった方は公式サイトで続報をチェックしてみてくださいね。

貴重なワインを存分にお楽しみいただけるこの機会にぜひ小諸まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

標高高地のワイナリー「テール ド シエル」で自然派ワインを味わう

続いて訪れたのは、小諸市の北西に位置する糠地(ぬかじ)地区にあるテール ド シエルさん。

テール ド シエル(Terre de ciel)とは「天空の大地」という意味で、その名の通りワイナリーは標高950メートルほどの場所にあります。2023年9月現在、日本一高い場所にあるワイナリーなんだそうです!

案内してくれたのは、栽培 醸造責任者の桒原(くわばら)さん。 以前は栃木県の「ココ・ファーム・ワイナリー」に勤めていた桒原さんですが、奥様の父でもある池田岳雄さんが、葡萄畑を2015年に開園。その後ワイナリー、テールドシエルを2020年に開設したことがきっかけで、この土地に移り住みワイン造りに励んでいます。

晴れた日には北アルプスや槍ヶ岳、中央アルプス、蓼科山、八ヶ岳連峰など絶景が望めるそう

畑を見学すると、一粒一粒に輝きのある健全そうな実をつけたブドウたちを見ることができました。 ブドウ畑周辺を散策しながら、標高約850メートルにあるNUKAJI WINE HOUSE(糠地ワインハウス)へ移動します。

途中、そばの花や長野県の名産のリンゴが植えられている畑を見たりと、この土地の豊かさを感じられる景色に出合うこともできました。

NUKAJI WINE HOUSEはテール ド シエルが開業した宿泊もできる施設で、栽培のお手伝いや収穫ボランティア、糠地マラソンなどのイベントで訪れる人が年々増えているそうです。

今回わたしたちはこの場所で2種類のワインを試飲しました。
1本目は白ワイン「風薫る 2022

テール ド シエルでは自社と受託醸造でワインを生産しています。「風薫る 2022」は小諸市内のヴィンヤード、グラン・ミュールさんのブドウを使用。 標高約840メートルの希望の畑(滝原)で栽培されたシャルドネです。

自然酵母で発酵し、4ヵ月間の樽熟成後、無濾過・無清澄で瓶詰めされています。 生き生きとしてさわやかな口当たりながら、後味にしっかりとした旨みも感じられるワインです。

2本目は赤ワイン「糠地ルージュ 2022

ワイン名の通り、小諸市糠地産のブドウを使用。野生酵母で発酵、熟成しワインになりました。

あくまで筆者個人の体感ですが、この日いちばんツアー参加者たちの反応がよかったのがこのワイン。
すぐりやチェリーなどのフレッシュな果実の香りにスパイシーなニュアンスもあり、口のなかで繰り返し味わいを確かめたくなります。

栽培や醸造において、自然との調和の取れたワインづくりを目指しているという桒原さん。 糠地ルージュからはブドウが本来持っている力強さが引き出されているだけではなく、テロワールが反映された複雑さやエレガンスも感じられました。
セパージュはメルロ60%、カベルネ・フラン30%、シラー10%。

ちなみに桒原さんは普段、焼き鳥や肉じゃがにこちらのワインを合わせているそうですよ。

個性豊かな造り手たちのワインを楽しめる千曲川ワインバレー

千曲川ワインバレーには今回訪問したマンズワイン 小諸ワイナリーの他にもシャトー・メルシャン椀子ワイナリーなど規模の大きいワイナリーもありますが、個人のワイナリーが増えている地域でもあります。

以前、ご紹介したことのある楠わいなりーも千曲川ワインバレーにあります。

個性豊かな造り手たちが集うこの地域のワインはテロワールはもとより、ブドウ栽培やワイン造りに携わる人の情熱やこだわりをも味わうことができます。

今回のワイナリーツアーに参加して、ますますこの地域のワインひいては長野県のワインを飲んでいきたいなと思いました。

日本ワインらしい繊細さは普段の食事にとても合いますし、適度な飲みごたえは飲み終えたあとに満足感をもたらしてくれます。

また、地元愛にあふれたツアー添乗員さんや小諸市役所の職員の方々、楽しい時間をありがとうございました!

モニターツアーが気になった方はぜひこもろ観光局の公式サイトをご覧ください。 小諸のワインの情報も載っていますよ。

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