迫りくる年の瀬。 今年はどんなワインライフを過ごしましたか?
今回は2021年のまとめとして、今年のワインコンクールで最高賞を受賞した造り手のワインを3つご紹介します。
しかも、ご紹介するワインはすべて5,000円以下* の国際スターワイン!
ワインの資格で最高峰のマスター・オブ・ワインをはじめとしたワインスペシャリストたちが約2週間かけて厳密な審査を行う、世界最大級のワインコンペティション「デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズ」と「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」で今年最高賞を受賞したワインをぜひご覧ください!
* 価格は2021年12月現在の参考価格です。 また、販売店、ヴィンテージ(収穫年)によって異なります。
世界最大級のワインコンペティション「デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズ」
イギリスのワイン雑誌が主催する、「デキャンター・ワールド・ワイン・アワーズ」(以下:DWWA)は、世界一出品数の多いワインコンペティションとしても知られ、2021年は世界56か国から過去最高の出品数18,094銘柄のワインが出品されました。
DWWAでは、まず金賞、銀賞、銅賞の受賞ワインが選ばれます。
金賞を受賞したワインのなかから、100点満点中、97点以上を獲得したワインがプラチナ賞を受賞し、さらにプラチナ賞を受賞したワインを再度試飲し、わずか50本のワインに贈られる最高賞が「Best in Show」(ベスト・イン・ショー)です!
2021年のBest in Showは全体のたった0.28%しか獲得できなかった大変名誉ある賞です。
【DWWA2021 Best in Show】フォーコアレッグロ ヴェスヴィオ ピエーディロッソ 2019
「フォーコアレッグロ ヴェスヴィオ ピエーディロッソ 2019」はイタリア・カンパーニャ州の土着品種、ピエディロッソ100%から造られた赤ワインです。
ピエディロッソ・・・イタリアワインのソムリエである筆者でも試飲会以外ではほとんど飲んだことがない土着品種が世界のトップ50に選出されたという驚き!
南イタリアのカンパーニャ州はピッツァで有名な州都ナポリを擁し、ポンペイ遺跡などの文化遺産から、アマルフィ海岸や青の洞窟で有名なカプリ島などあげればきりがないほど美しい自然の宝庫です。
そんなカンパーニャ州の品種ではなんといっても、「南のバローロ**」と称されるタウラージを造る黒ブドウのアリアニコが有名です。
** 北イタリア・ピエモンテ州のイタリアを代表する高貴なワイン銘柄
白ワインを造る品種でも、グレーコやフィアーノなど魅力的な品種が多くあります。
一方で、ピエディロッソはというと上記のブドウ品種の陰に隠れてそんなに目立った存在ではないのですが、古代からある伝統的な品種なんです。
ピュアでフレッシュなこのワインはカンパーニャ州の火山性土壌のテロワールを反映した華やかな造りになっています。
熟した小さな赤系果実にスパイスの香り、酸味とキメ細かいビロードのようなタンニンが味覚を楽しませてくれます。 調和のとれた余韻が長く続くのも魅力的です!
輸入元はイタリアワイン専門のMONACAさん。
この商品は公式ショップからお買い求めいただけます!(※要会員登録)
世界トップ50の味わいをお手頃価格で試せるチャンスです♪
- 希望小売価格:3,700円(税込 4,070円)
- 生産国:イタリア/カンパーニャ州
- 生産年:2019
- アルコール度数:13.0%
- ブドウ品種:ピエディロッソ
【DWWA2021 Best in Show】ソアリェイロ プリメイラス ヴィーニャス 2019
近年、低アルコールでさわやかな緑のワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」が世界的に人気ですが、ポルトガルワインそれだけじゃあないんです!
■ ヴィーニョ・ヴェルデをご紹介した記事はこちら
ご紹介するのは、ヴィーニョ・ヴェルデの産地も含む、ポルトガル北西部のミーニョ地方で造られたアルバリーニョ100%の白ワインです。
先ほどの「フォーコアレッグロ ヴェスヴィオ ピエーディロッソ 2019」同様、本年度のDWWAでベスト・イン・ショーを受賞した50本のうちの1本です!
現時点で販売されている最新ヴィンテージが2018年でしたので、今回はこちらをご紹介します。
DWWAや「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」でゴールドメダル以上の賞を獲得すると、そのワインは世界中のインポーター(輸入元)で取り合いになる傾向がありますので、ひとつ前のヴィンテージでも試してみるのはおすすめです。
筆者が購入時、すでに2018年ヴィンテージも残りわずかでした。
また、賞を受賞した2019年ヴィンテージの販売予定を聞いてみましたが、未定とのことでした。
同じ生産者の他のワイン(スタンダードラインやロゼ)の販売は決まっているそうですが、「プリメイラス ヴィーニャス」は年間生産本数12,000本と少数なので、世界中からオファーが殺到すると、お目にかかれるのはとっても貴重なのかもしれませんね。
未だ世界でもっとも影響を与えるワイン評論家のひとりであるロバート・パーカー氏のサイトで「ヴィーニョ・ヴェルデ地域の最も偉大な生産者のひとり、アルヴァリーニョのスペシャリストである」と評されたソアリェイロ。
DOPヴィーニョ・ヴェルデには9つのサブ・リージョンがあり、そのうちのひとつモンサォン・イ・メルガソにソアリェイロの畑はあります。
この地域は、アルバリーニョにとって理想的な環境といわれていて、まさにアルバリーニョの名手が最高のテロワールで造る逸品といえるでしょう。
ビオロジックの「プリメイラス・ヴィーニャス(最初のブドウ畑)」で、樹齢40年以上の古木のブドウから造られたワインはエレガントで複雑性に富んでいます。
2018年もパーカーポイント93獲得をはじめ、高く評価されたヴィンテージですので、チェックして損はないですよ!
近年和食と相性がいいことでも注目されているアルバリーニョ。 ぜひ食卓で楽しんでみてください。
- 価格:3,500円(税込 3,850円)
- 生産国:ポルトガル/ミーニョ地方
- 生産年:2018
- アルコール度数:13.0%
- ブドウ品種:アルバリーニョ
世界でもっとも権威あるワインコンペティション*** 「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」
*** 2007年より「SAKE部門」が追加され、酒類のコンペティションともいわれます。
38回目を迎えた「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」(以下:IWC)。1984年からイギリス・ロンドンで毎年開催されています。
審査はもちろん銘柄や産地を伏せたブラインドテイスティング方式。 3ラウンドまで行われ、ゴールドメダルに選ばれたワインのなかから部門ごとの優れた銘柄に授与される最高賞のひとつ「トロフィー」が決定します。
今回は290銘柄がゴールドメダル、82銘柄にトロフィーが贈られました。
【IWC2021 トロフィー】シャトー・ド・ヴィルマジュー・グラン・ヴァン 2019
ご紹介するのは、フランス・ラングドックのリージョナルトロフィーを受賞した赤ワイン。
ラングドックといえば、安旨ワインの産地! という印象ですが、他の産地に引けを取らない高品質なワインを手掛ける造り手もいます。
その第一人者がジェラール・ベルトランです。
アメリカのワイン雑誌「ワイン・エンスージアスト」で、2011年にベスト・ヨーロピアン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、IWCでもワインメーカー・オブ・ザ・イヤー2012を授与された他、多くのプロフェッショナルたちにその手腕を評価されてきました。
また、環境に配慮した試みやビオディナミ農法を取り入れるなど数々の受賞歴に甘んじることなく、常に進化を続ける彼のワインはたくさんのファンを虜にしています。
市場に出ている最新ヴィンテージは2017年ですが、ご紹介するのは、2016年ヴィンテージです。
2016年は、フランス全体でいうと当たり年だった産地が多いことと、なるべく賞を受賞した2019年に近い気候のほうにしたかったので、総合的にみて2016年ヴィンテージを選びました。
2016年は、パーカーポイント90、ワインスペクター誌から91点を与えられたヴィンテージ。 やはり優れた造り手は一時的なものではなく、毎年高評価を得ているんですね。
深いガーネットの外観に熟した赤系果実とブルーベリー、グローブ、ナツメグなどのスパイシーな香りになめし皮のニュアンスも加わった、リッチで複雑な味わい。
樹齢30年以上のシラーと樹齢80年以上のカリニャンを使用した、重厚な造りの赤ワインは、酸味とタンニンのバランスがよく、飲みごたえと優美さを兼ね備えています。
- 参考価格:4,500円(税込 4,950円)
- 生産国:フランス/ラングドック・ルーション地方
- 生産年:2016
- アルコール度数:15.5%
- ブドウ品種:カリニャン、シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル
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今年の締めにご褒美ワイン! 2021年輝きを放ったスターワインで乾杯!
1年を締めくくるのにふさわしいちょっといいワイン、でも手が届くワイン、そして日本でも買えるワインをご紹介いたしました。
特別感のあるワインばかりですので、年末年始に大切な人たちと乾杯するものいいですね。
2021年の記事はこれで最後になりますが、2022年も引き続き今晩わいんをよろしくお願いします!
それでは、少し早いですが、どうぞよいお年をお迎えください。
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