主要品種以外でもおいしいブドウ品種 白ワイン編

この記事は2019年11月08日に公開したものです。 ご紹介させていただいたワインは現行ヴィンテージで販売されているもしくは、販売終了になっている可能性もございます。 あらかじめご了承ください。

ワインを飲み始めてからそんなに時間が経っていないときは、ワイン選びも迷ってしまいますよね。

ワイン初心者に向けた本などでは、「お気に入りのブドウ品種を見つけて選ぶ」と指南されていることが多く、主要品種の紹介がされています。

もちろんこの方法、すごく役に立つと思うのですが、ワイン用ブドウ品種は世界中に数多くあり、主要といわれているものだけでは、自分の好みの品種に出合えない可能性も往々にしてあるのではないでしょうか。

白ワインの場合は、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの3つがメジャーな品種として紹介されていることがほとんどです。

定番もいいけれど……。 今回はワインを飲み始めて間もない人でも、「おいしい~♪」 と素直に感じられるようなブドウ品種&ワインを3つご紹介いたします!

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モスカート(Moscato)

モスカートはギリシャ原産とされるブドウ品種で、白ワインになるブドウから赤ワインになるブドウまで幅広くあります。

世界中で栽培されていて、産地によって呼び名が変わりますが、一般的に「モスカート」といえば、イタリアで栽培されているブドウを指します。
フランスでは「ミュスカ」、スペインでは「モスカテル」と呼ばれています。 日本人にとっては、「マスカット」と聞けばなじみがあるでしょうか。モスカートは「マスカット」の別名で、生食用としても多く栽培されています。

主な生産地はイタリア全土(特に北イタリア・ピエモンテ地方が有名)、フランス・アルザス地方、スペインなど。

特徴的なのは、やはりフレッシュなマスカットの香り。甘く華やかで「ムスク(麝香)」ともいわれる魅惑的な香りを放っています。

ご紹介するのは、2008年から2013年まで5年連続で日本で最も売れているイタリア・スパークリングワイン生産者に選ばれたサンテロ社の「天使のアスティ」

今年は日本の女性が審査する国際的なワインコンペティション「サクラアワード」で金賞を受賞するなど、高評価の甘口のスパークリングワインです。

甘口といってもベタっとした感じではなく、香りも味もとっても上品で、飲んだときに口中に広がるキレイな甘さに至福を感じます。

とにかく女子ウケがいいので、女子会に持って行ったり、ケーキなどのデザートに合わて楽しんだりするのがおすすめです♪

  • 希望小売価格:1,400円(税別)
  • 生産国:イタリア
  • 生産年:―
  • アルコール度数:7.5%
  • ブドウ品種:モスカート・ビアンコ

ゲヴュルツトラミネール(Gewurztraminer)

「ゲヴュルツ」とは、ドイツ語で「香辛料」「スパイス」という意味です。
モスカートと同じくアロマティックなブドウ品種ですが、このブドウから造られたワインの最も特徴的な香りはライチの香りといわれていて、その香りだけでゲヴュルツトラミネールとわかるほどの個性を持っています。

原産地は諸説ありますが、品種名にスペルが入っている、北イタリア・南チロル地方の村、Tramin(トラミン)に由来している説が有力とされています(実際にこの地域のゲヴュルツトラミネールはおいしいですよ!)。

ゲヴュルツトラミネールは甘口から辛口まで造られていて、主な生産地はフランス・アルザス地方、ドイツのファルツやバーデンなど。

今回ご紹介するのは、この品種が最も生産されているフランス・アルザス地方の名門ワイナリー、トリンバックが手掛けるゲヴュルツトラミネールです。

アルザスの生産者で唯一、フランスのミシュラン3つ星レストランすべてで採用されていることでも知られ、世界中のレストランで取り扱われています。

ゲヴュルツトラミネールを知るのにおすすめのワインで、華やかな香りをまとい、しっかりしたボリュームのある食中酒として最適な辛口に仕上げられています。
その名の通り、スパイスで味付けされたエスニック料理やハーブを使った魚料理などと好相性。 チーズ好きなら、アルザスのマンステールチーズとあわせても◎

  • 希望小売価格:3,000円(税別)
  • 生産国:フランス
  • 生産年:2016年
  • アルコール度数:14.0%
  • ブドウ品種:ゲヴュルツトラミネール

ピノ・グリージョ(Pinot Grigio)

人気のあるブドウ品種で、特にアメリカでの人気は確固たるもの。
赤ワインを造る主要品種、ピノ・ノワールが突然変異してできた品種で、白ワインを造り出すブドウ品種ですが、果皮の色がはピンクがかっています。

ピノ・ノワールと同じく、フランス・ブルゴーニュ地方が原産といわれています。

グリージョとはイタリア語で「灰色」、フランスではピノ・グリと呼ばれ、グリは同じく灰色を意味します。

世界中で栽培されていますが、高品質なワインを生み出す産地として有名なのは、フランス・アルザス地方、イタリア北部のフリウリ地方やアルト・アディジェ地方、ドイツなど。 ワイン新興国ではアメリカのオレゴン州やニュージーランド産も素晴らしいワインを造り出しています。

ご紹介するのは、イタリア・シチリアの生産者、フェウド・アランチョ社が造るピノ・グリージョ

この生産者は旨安ワインの宝庫で、非常にコストパフォーマンスが高いことでも知られています。

もちろん価格だけではなく、品質もお墨付き。本国イタリアだけでなく、日本、ドイツ、アメリカで行われるワインコンペティションにて数々の受賞歴を誇ります。

ピノ・グリージョは、杏や桃などの豊かな香り、ミネラル感とほどよいボリューム感を持ち合わせた飲みごたえのある1本になっています。 フライした魚や鶏肉・豚肉料理、チーズやクリームを使った料理などと合わせても◎

  • 希望小売価格:1,250円(税別)
  • 生産国:イタリア
  • アルコール度数:13.0%
  • ブドウ品種:ピノ・グリージョ

ワインの楽しみが広がる品種選び

おいしいワインになるブドウ品種は本当にたくさんあります。
今回ご紹介した3つの品種は、主要品種とは呼ばれていませんが、比較的多くのワインが造られていますので、ワインショップなどで目にする機会もあるかと思います。

主要品種でおいしさを感じられなかった……、 たまには定番以外の違う味や香りを楽しんでみたい…… そんなときはぜひ試してみてくださいね!

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