8月に入ってから、熱中症警戒アラートの発表が相次いでいますね。
オリンピック選手たちも日本の夏にまいっていた様子でしたが、猛暑はまだまだ続きそうです。 皆さまもどうぞご自愛ください。
さて、今回は緊急事態宣言で「普段は角打ち** をやっているのに、できない!」そんなワインショップを応援したいと思いお話を聞いてきました。
注目したのは、ワインのラインナップに特徴があって、地域に密着したワインショップ。
** 酒屋さんの店頭の立ち飲みスペースでお酒を楽しむこと
第1弾として、東京・二子玉川の「WINE SHOP nico」をご紹介します!
お店のおすすめワインも3つご紹介しますので、お楽しみに♪
WINE SHOP nico(東京・二子玉川 / 神奈川・横浜)

おしゃれなイメージと多摩川の自然がある街、二子玉川(通称ニコタマ)。 多摩川を隔てて、神奈川県川崎市と隣接していますが、渋谷から田園都市線・急行で約10分とアクセスのいい街でもあります。
そんな二子玉川駅のすぐそばにある「WINE SHOP nico」は自然派ワインと日本ワインを主軸としたワインショップ。 約400種類の品揃えのうち、日本ワインを120種類ほど置いているそうです。
店主の新垣さんはもともと恵比寿のワインバーで店長をされていたそうで、奥様といつか実店舗を開きたいと思っていたところ、今の店舗の物件に巡り合い、お店をオープンさせました。

通常は角打ちを毎日実施* 。5種類ほどのなかからお好きなワインをお店のカウンターで楽しめます。
場所柄、お子さまのいる若いお母さんも多いとのことで、お子様連れでも問題なし! ベビーカーもOKというアットホームな雰囲気。
角打ちも気軽に使っていただけるようにと以前はキッズスペースも設けていましたが、現在はコロナで撤去してしまったそうです。
その他にも毎週末試飲会* があり、ときには高級ワインやレアな日本ワインをお出しすることもあるんだそう(※レアな試飲会は予約制。通常は予約ナシでOK)。
* 2021年8月31日まで緊急事態宣言中のためお休み中
地元のお客様を中心に沿線からも自然派ワインを求めて来店されるお客様がいらっしゃるそうで、着実にお店のファンが増えてきている模様。
そして、2021年8月1日、横浜駅西口ジョイナスの地下1階「フード アンド タイム イセタン ヨコハマ」内に2号店がオープンしました!


二子玉川店同様、通常時は角打ち(カウンター立ち飲み)があります* 。 駅直結なので、会社帰り、買い物帰りにいつでも気軽に寄ってもらえるよう、角打ちのワインは10種類ほど用意しているそう。
緊急事態宣言中はワイナリーが造る本格的なブドウジュースを角打ちでご用意しています。
また、ワインの販売は横浜店でも行っていますので、手土産やご自宅用にぜひのぞいてみてくださいね。
それでは、マネージャーの新垣さんに選んでいただいたお店のおすすめワインを3つご紹介します!
ドメーヌ・テッタ シャルドネ ペルラン

岡山県新見市哲多にある「ドメーヌ・テッタ」。 市内の大半が石灰岩質という日本ではめずらしい土地で、ブドウも石灰岩土壌で育てています。
恵まれた気候と標高約400メートルと寒暖差のある畑から高品質なブドウを収穫し、醸造には野生酵母を使用。 また、酸化防止剤は不使用とブドウの良さをそのままワインにしました!
フレッシュな酸に白桃やリンゴの香り、ミネラル感もあるふくよかな味わいで、素直においしさが伝わるワイン。
ナチュラルワインを飲んだことがない人にもおすすめできる飲みやすさが魅力です。
ちなみに栓はコルクではなく、王冠タイプなので栓抜きで開けられますよ◎

印象的なパンダのラベルは、耕作放棄地を開墾しているときに発見したパンダの置物がモデルなんだそう。
今も畑の入口で守り神として、ドメーヌ・テッタを見守っています。
- nico 販売価格:3,500円(税込 3,850円)
- 生産国:日本 / 岡山県
- 生産年:2020
- アルコール度数:12.0%
- ブドウ品種:シャルドネ
※WINE SHOP nicoのオンラインショップでは、在庫数が1本になっていることが多いですが、実店舗にはそれ以上に在庫がある場合もございますので、2本以上をご希望の場合は店舗までお問い合わせください。
ドメーヌ・ショオ グレグレグレープ

カーブドッチワイナリーを筆頭に5軒のワイナリーが集まる「新潟ワインコースト」。 その一角に夫婦二人で営むドメーヌ・ショオがあります。

WINE SHOP nicoの新垣さんとドメーヌ・ショオの醸造家・小林英雄さんは前職の会社員時代、時期はかぶっていないものの、同じ会社で働いていたというご縁もあり、nicoで小林さんにワインセミナーをしていただいたこともあったそうです。
愛すべき職人肌の小林さんは人柄も人気で、セミナーはとても好評だったそうですよ。

おすすめワインの「グレグレグレープ」は今年の分(2020年ヴィンテージ)はすでに売り切れてしまったのですが、nico2号店がオープンする際に小林さんから少し分けていただいたそうです。
横浜店限定、数量限定ですので、気になった方はぜひ横浜店まで!
微々発泡のロゼワインは、ぶどうジュースのような甘い香りから始まり、ビネガー系の複雑な酸味もあり、旨みとほろ苦さでスーッと伸びていきます。
- nico 販売価格:2,500円(税込 2,750円)
- 生産国:日本 / 新潟県
- 生産年:2020
- アルコール度数:11.0%
- ブドウ品種:スチューベン
BKワインズ オヴム グリューナー・ヴェルトリーナー

グリューナー・ヴェルトリーナーはオーストリア原産の白ブドウで、オーストリアを代表する品種。
ですが、今回ご紹介するのはオーストラリアのグリューナー・ヴェルトリーナー。
グリューナーのイメージは一般的に洋ナシ、ハーブ、軽快な酸とミネラル感などが挙げられますが、新垣さんによると「飲みごたえがあり、旨みがつまっている」というこのワイン。
実は筆者もすごーく気になったので、次回は試してみたいと思っています。
オーストラリアのなかでも冷涼な気候のアデレード・ヒルズのワインで、飲みごたえにエレガントさも加わってくると予想できますし、ナチュラルワインの旨みが凝縮されているのではないかなーとかなり期待できます!
ジャコウバラやトルコ菓子(もちっとした甘さのお菓子)の香り。柔らかな口当たりにほのかな苦味、奥行きのあるスパイシーさが生産者もお気に入りなんだそう(馴染みのない例えですが、興味はあります)。
- nico 販売価格:4,200円(税込 4,620円)
- 生産国:オーストラリア
- 生産年:2020
- アルコール度数:13.0%
- ブドウ品種:グリューナー・ヴェルトリーナー
取材後記 ~ おすすめワインを飲みながら ~

今回お話を伺ったのは店主の奥様でもあるマネージャーの新垣さん。
ワインを販売するにあたって心掛けていることは、「自然派ワインならではのワインの変化を正しくお伝えする」ということ。
豆っぽいのが好きなお客様には、開栓から何日後がおすすめなど、お客様の好みを知り、一番いい飲み頃をお伝えするようにしているそうです。
自然派ワインと聞くと、ワイン初心者にはちょっと難しいかなと思ってしまいがちですが、nicoなら相談しながら安心して自分好みのワインが選べそうです。
比較的飲みやすい自然派ワインが揃っているので、緊急事態宣言が明けたら、ひとまず角打ちでnicoのワインを試してみるのもいいですね!
■ ロゼワインの回でもnicoで購入した自然派ワインを紹介しています。
すごく飲みやすいワインでした♪(購入したワインはラベルもかわいい①の「フリッツィ・ミッツィ」)

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